酪農コラム/肺炎~牛呼吸器病について
コラム
~ はじめに ~ 肺炎は生後1ヶ月齢から育成前期にかけて高い割合で発症する疾患です。 特に厳冬期や季節の変わり目には集団発生が起こりやすく、治療費・治療作業の増加や発育停滞に伴い初回授精の遅延…
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~ はじめに ~ 肺炎は生後1ヶ月齢から育成前期にかけて高い割合で発症する疾患です。 特に厳冬期や季節の変わり目には集団発生が起こりやすく、治療費・治療作業の増加や発育停滞に伴い初回授精の遅延…
先月はDDの概論を掲載しました。今月はもう少しDDのイメージ像を掘り下げていきたいと思います。 ––– DD(趾皮膚炎)はどこで発症し、なぜ痛みを生じるのか ––– DDは皮膚の表面(表皮…
~ はじめに ~ カーフゲート(以下CG)がある十勝地方において、数年前から増加傾向にあるのが、牛サルモネラ症です。本症は大きく分けて届出伝染病に指定されている4種類と、それ以外の2,500種類以…
先月まで肢の病気について掲載してきましたが、今月から蹄の病気について連載していこうと思います。 ––– 感染性の蹄病:DD(Digital Dermatitis):趾皮膚炎 ––– 蹄の病…
~ はじめに ~ コクシジウム症といえば、真っ赤な鮮血便が特徴的な下痢症で、発症すると削瘦がひどく、元の体重に戻るのに1-2ヶ月を要して発育遅延を引き起こします。 環境中のコクシジウムが経口感…
2ヶ月間にわたり『肢の病気』について解説してきました。なぜ肢の病気から本コラムに掲載し始めたかというと、DDや蹄底潰瘍ほど注目されないものの大きな経済損失を生むため、注視して欲しいという思いからです…
~ 吸収不良性下痢、ロタウイルス下痢症の対処方法 ~ ロタウイルス下痢症は生後2週間以内の発症が多く、特に寒冷期にはクリプトスポリジウム症との複合感染で重篤化するケースも多々あります。 クリプ…
先月のコラムに引き続き『肢の病気』について解説していきたいと思います。 ––– 蹄冠の腫脹 ––– 『蹄冠(ていかん)』というのは下図に示す蹄上部の範囲を指し、『腫脹(しゅちょう)』という…
~ 吸収不良性下痢、クリプトスポリジウム症下痢の対処方法 ~ クリプトスポリジウム症下痢は一度発症してしまうと、なかなか治らないものと皆さんも認識しておられると思います。 原虫であるクリプトス…
肢蹄病には肢(あし)の病気と、蹄(てい)の病気がある事は先月のコラムにてお伝えしました。その中でも牛舎構造が関与するため最も対策に難儀する『肢の病気』から解説していきたいと思います。 ––– …